りょん日記

世界一周、はじめました!くう〜。

サハラ沙漠とアルケミスト

 

ロッコ:2/13-2/24

 

マラケシュから砂漠の街、メルズーガにバスで向かう。

途中休憩で降り立った場所に、何やら見覚えのある花が咲いていた。

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桜だ!つい先日、元バイト先のミスドの先輩がわざわざ早咲き桜の写真を送ってきてくれて、「日本の春のおすそ分け」をしてくれた事がすごく嬉しかったことを思い出す。

だけど実はこれ、アーモンドの木であることが後にわかった。インスタに写真を載せると私がアーモンドの木を見て日本の春に想いをはせるように、日本に住むアラブ圏の人たちは桜を見て故郷を思い出すことを、MPerのショウコが教えてくれた。

 

 

アルケミストとの出会い

世界中で愛されるアルケミストは羊飼いの少年サンチャゴがスペインからモロッコに渡って、サハラ砂漠を旅してエジプトに宝物を探しに行く物語だ。

そのサハラ砂漠の目の前まできた。天気はあいにくの曇りだけどそんなことよりも大好きな物語の主人公が旅をした、同じ場所にこれた喜びの方が優っていた。 

 
世界一周に出ようと決めた後、数々の奇跡体験が私の身に起こった。自分でもはっきりと、「これは追い風だ」って実感できるほど。「全世界が私の旅立ちを後押ししてくれているに違いない!!!!」と本気で思うスーパーポジティブ野郎だった。

誕生日を迎えた8月末。2年ぶりに連絡を下さったとっても尊敬する社会人の大先輩がいた。Sさんはわざわざ大阪出張の際に時間をとって下さって、退職のこと、今後の展望を聞いてくれた。さらに世界一周経験者の知り合いがいるからと、東京に住むKさんを紹介をしてくれた。
Kさんとお会いできたのはもう大阪の部屋を引き払って実家に帰ってきたあとだった。初対面の人に会うのは、こんな私でもいつも緊張するのだけど、”豪快!”って言葉が似合う、たくさん笑うKさんのおかげで、私はすぐにKさんに心を開かせていただいた。

そのKさんに、旅関連の本ならばとおすすめしてもらったのが、「アルケミスト」だった。

 

仕事のお昼休みに時間を割いてくださったKさんとは固い握手を交わして別れた。

しばらくしてからお礼の連絡を入れると、

「ギュッと手を握ってくれたのが印象的で、いい旅になるって確信したよ」

と、旅人の先輩に言ってもらえたことがすごく嬉しかった。

 

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別れ際に握手をする習慣、これは後輩のレイに教えてもらった。久々の再会は私の最終出勤翌日に、彼の転職相談に乗るという、何ともびっくりなタイミングだった。当然彼も久しぶりに会う私が有給消化を始めたばかりの身であること、これから旅に出ることに驚いていた。 

どうなるかわからないけど、なんだか面白くなりそうなお互いの健闘を祈った。「また会いましょうね!」そう言って別れ際に梅田の改札で差し出してくれた手が何だかすごく嬉しくて、強く握った。握手っていいな〜と思った。

 

「あんた、レイくんに変なこと吹き込まないでよ」という、うちのおかんの不安はめでたく的中し、それから数ヶ月後にレイは希望の転職先に就職。

一般的にみたら安定を捨てるような彼の撰択は当初彼の母親を困惑させた。そして突然の退職と旅宣言を受けたうちのおかん。そのために母親同士が、「ちょっと聞いてよ奥さん!」的な流れで数年ぶりに連絡を取り合えたことを教えてくれた。
「多少はショックだったけど、おかげで久しぶりに〇〇さんと話せてすごく嬉しかったわ。自分の子どもの小さい頃の姿を知ってる人がいるっていいもんね〜。」なんておかんが言うもんだから、やっぱりこの人の子どもに生まれてよかったなあと思った。

 

そんなことがあって以来、別れ際の握手は習慣化した。旅に出る前も、旅の最中も、もしかしたらこの人と会うのはこれが最後になるかもと思って、力を込めるようにしている。だから、Kさんがそれを感じ取ってくれたことが尚更嬉しかった。

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アルケミストをすぐに買って読み始めると、
今の自分の状況にぴったりで、なおかつ勇気づけられる文章に数多く出くわした。

 

”自分が何を欲しているか知らなくてはならない
人が本当に何かを望む時、全宇宙が協力して、夢を実現するのを助けるのだ ”

当初転職を考えていた私だが、仕事という枠を取り払ったときに今一番やりたいことは何なのか、とことん考えた結果が旅に出ることだった。このタイミングでそれきたか、、、という出来事も重なり、久々に禿げそうなくらい考え出した答えに対して待っていてくれたのは奇跡体験の連続だった。だからこの文章に出会った時は驚くと同時に妙に納得してしまった。

でも、私がアルケミストの中で一番好きな文章はこれとは別にある。

主人公が旅の序盤で泥棒にあうんだけど、その状況を彼は、


”彼は自分のことをどろぼうに会ったあわれな犠牲者と考えるか、
宝物を探し求める冒険家と考えるか、そのどちらかを選ばなくてはならないことに気がついた。「僕は宝物を探している冒険家なんだ」と彼は自分に言った。”

 

ちょうどこの文章に出会う前にNHKの番組でアドラーの「人生の意味の心理学」というものに出会えていたおかげで、頭の中の点たちが繋がっていくような感覚になった。

この「意味付け」とは、人はそれぞれ意味付けをした独自の世界に住んでいるということ。例え同じ出来事が起きたとしても、それを自分の中でどう意味付けるかで世界は全く別のものになり、行動も変わってくるということ。 

番組紹介のHPの文を引用させてもらうと、

『過去の経験が私たちの何かを決定しているのではなく、私たちが過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって自らの生を決定しているとアドラーは考えます』

 

textview.jp

 

まさにaha! momentってやつだった。

過去は変えられないけど未来は変えられる。というのは過去は変えられないけど過去の見方を変えることで未来への行動を変えられるってことだったんだね!

 

過去の失敗と未来の失敗はなんの因果関係もないわけで、行動しない理由を過去の経験にするのは行動を起こさない自分を正当化したいだけだったことに気がついた。変わりたい変わりたいと口で言ってるだけだった頃の自分を思い出すと同時に、「変わろう!」と決心して自分の環境をガラリと変え、心の声に従って行動したおかげでこんなにも素敵な出会いに恵まれる事ができたのかと思った。

何か1つ、誰か1人として欠けていたら、私はサハラ砂漠でこんなにも幸福感を味わうことはなかったと思う。改めて、素敵な出会いに恵まれた旅が続けられることを周りに感謝した。そして、一歩を踏み出せた自分を誇りに思った。もしまた怖くなってしまったら、本の中の錬金術師の言葉を思い出そう。

「学ぶ方法は一つしかない」

「それは行動を通してだ。」

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