りょん日記

世界一周、はじめました!くう〜。の記憶を呼び覚ましつつ、日常のことも。

名前も知らない、顔も浮かばないあなたへ。

昨日の読売新聞の編集手帳にはこんな一文があった。

 

『思えば、見ず知らずの人に安らぎをもらえるコミュニケーションが以前はあった』

 

ああ、なるほどな。

 

満員電車で器用に小説を読むサラリーマン

 

流暢な日本語でTポイントカードの有無を聞いてくるコンビニの店員さん

 

ボタンを押してエスカレーターのドアを開けて待っててくるお姉さん

 

「重いので気をつけてくださいと」声をかけてくれる配達のお兄さん

 

空いているレジに誘導してくれるおばちゃん

 

花屋に並ぶスーツ姿のおじちゃん

 

改札付近で別れを惜しむカップ

 

この一文を読んだ時、次の日には忘れてしまっていた数々の日常の光景が目に浮かんだ。

名前も知らない顔も思い浮かばない、あの人たちに私は元気をもらっていたんだ。

 

SNSのおかげで、いつでも誰かと繋がれるから特別不便も寂しさも感じていない。だけど今は決して繋がることはないであろう、名前も知らない顔も思い出せない人たちが恋しい。

 

誰だかわからないから、お礼を言うことはできないんだけど、多分これを読んでくれてるあなたのこと。あなたの日常がめぐりめぐって私の日常を彩ってくれていました。だから言わせてください。ありがとう!あなたの毎日を生きていてくれてありがとう!

f:id:ryoko828m:20200418224822j:plain 

そして、私たちの”新しい”日常を守り支えてくださっている全ての人に感謝を伝えたい。

ありがとう。本当にありがとう。